甘えることができない心理
こんばんは。
心理カウンセラーの田倉怜美(たくらさとみ)です。
突然ですが、あなたは、人に甘えることに抵抗がありますか。
それともあまり意識せずに甘えることが出来ますか。
仕事柄、幅広い職種や年代の方とお話する機会が多いのですが、ご自身のことを甘え下手だとおっしゃる方が多いのです。
『これぐらい自分1人で出来る。』
『こんなことで人に頼るなんて気が引ける。相手だって、仕事や予定があるかもしれないんだから』
そうやって、自分で抱え込み1人で頑張る方は少なくないように感じます。
人に対して配慮できることも、頑張ってやり遂げようとする向上心も、とても素敵なあなたの魅力。
ただ、何でもかんでも1人で抱える必要は本当にあるのでしょうか。
本当に頼ることは、相手にとって負担になるのでしょうか。
自分にとっても、負担の大きな作業。
けれども、他の人にとっては、何でもない簡単な作業であることは良くあることです。
たとえば、私は機械類が大の苦手。
自分自身の携帯カメラのフラッシュ機能のオンオフの調整もなかなか使いこなせません。
取扱説明書を読もうと思うのですが、しっかり箱にしまい込んでいて、説明書を取り出すまでにも時間がかかります。
見つけたとしても、該当のページを探し出して、理解するのにも時間がかかります。
もうここまでくると、正直なところ、「めんどくさい」と諦めたい衝動に駆られてしまいます^^;
なので、機械で分からないことがあると、メカ類や機械操作に強い方に頼っています。
すると数秒でどんな状態なのか把握してくれて、親切な方だとそのまま設定してくれたり、、使い方などを教えてくれたりします。
そう―――得意な人によっては何でもない作業なんです。
確かに多少は教えるという手間がかかるので、忙しいときや気持ちのゆとりがないときに聞かれると嫌がる方もいるかもしれませんね。
けれども、そうでないときには快く教えてくれる方が多いのです。
あなたも自分のこととして考えてみてください。
自分自身の得意分野について教えて欲しいと言われたら、嫌な気分になりますか。
それとも、嬉しい気持ちになりますか。
私なら嬉しい気持ちになります。
たとえば、『心理について知りたいから、オススメの分野とか本を教えて欲しい』という言われたことがあります。
心理といっても、どのようなことが知りたいのかは人それぞれです。
●自分を知るツールや自己分析の手段として心理について知りたいのかもしれない。
●今はやりの流行に乗りたくて、アドラー心理学や主要な本について読みたいのかもしれない。
●ご主人や奥さんとの関係に悩んでいて、ストレスの対処法やセルフケアの方法を身につけたいのかもしれない。
●セラピーやカウンセリングへの興味関心があるからかも知れない。
この方の場合には、詳しくお話伺って、その方の状況に合うと思う心理学分野と本について紹介しました。
確かに、ヒアリングする手間やお知らせ・回答する手間は相手にかかるかもしれません。
でもね。
それ以上に頼ってくれたこと、教えて欲しいと自分を選んでくれたことに対して嬉しい気持ちになることが多いのではないかと思うのです。
あなたは、得意分野について聴かれたとき、どんな気持ちになりますか。
そう考えてみると、少しだけ頼ること、相手に対して甘える事への抵抗感が少なくなるのではないでしょうか。
人を頼ることは悪いことではありません。
甘えることが相手を困らせる行為ではありません。
あれこれと難しく感じる必要はないのです。
1人で抱え込まずに、大変なときにはその物事や出来事について詳しい方や得意な方に聴いたり、頼ってみたりするのも良いのではないでしょうか。
1人で頑張りすぎずに、もっと人に頼ってしまいましょう。
ストレスに負けずに自分らしく生きるために。
ありのままの自分「承認習慣化」心理カウンセラーさとみ
(田倉 怜美)
http://ameblo.jp/counselor-satomi/